シリア反体制派同士の戦闘激化 トルコ国境封鎖、米英は支援中断

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内戦で閑散としたホムスの町

内戦で閑散としたホムスの町

(CNN) 内戦が続くシリア国内で反体制派同士の戦闘が激化している。トルコ税関貿易省は11日、シリアとの国境を一時的に封鎖したと発表。米英もシリア反体制派への非軍事支援を一時中断したことを明らかにした。

シリア北部ではここ数日の戦闘で、欧米が支援する反体制派の「自由シリア軍」の武器庫が、有力イスラム組織でつくる「イスラム戦線」に制圧された。

支援が中止されたのは木材や医療物資、発電機、通信機器などの非軍事物資。再開のめどは立っていない。米国務省は、人道援助に影響が出ることはないと説明している。

イスラム戦線は11月に結成が発表された組織で、シリアで強い影響力を持つ複数のイスラム組織の戦闘員で構成される。シリア各地の主要地域で実権を握り、首都ダマスカスやアレッポなどの要衝でアサド政権軍と戦闘を続けてきた。

同戦線に対して、欧米が支援してきた自由シリア軍や、国外を拠点とするシリア国民連合の存在感は低下している。

イスラム勢力は、国際テロ組織アルカイダ系の「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)がシリア北部で勢力を拡大し、穏健派との戦闘も起きていた。ISISは大部分が国外からの戦闘員で構成。反体制派同士で勢力を争い、資金や資源を奪い合う状況となっている。

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