化学兵器禁止機関にノーベル平和賞を授与

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内戦で荒廃したシリアの町並み。ノーベル平和賞はシリアなどで化学兵器の廃棄に向け活動している化学兵器禁止機関に贈られた

内戦で荒廃したシリアの町並み。ノーベル平和賞はシリアなどで化学兵器の廃棄に向け活動している化学兵器禁止機関に贈られた

(CNN) シリアなどで化学兵器の廃棄に向けた活動を実施している化学兵器禁止機関(OPCW)が10日、ノルウェーのオスロで開かれた授賞式でノーベル平和賞を授与された。

授賞式ではOPCWにメダルと証書、賞金800万スウェーデンクローナ(約1億2600万円)を贈呈。ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は「化学兵器の全廃に向け、黙々と活動を続けてきた組織と人員にこの賞はふさわしい」と述べ、シリアで内戦を戦っている双方に向けて、武器を置いて交渉のテーブルに就くよう呼びかけた。

OPCWのウズムジュ事務局長は受賞演説で、「OPCWはこれまで16年にわたって大量破壊兵器全廃のための活動を推進してきた。我々の仕事は化学兵器を永久に過去の歴史とすることにある」と力を込めた。

今年は化学兵器禁止条約の成立から20年目となる。OPCWは同条約の実施機関として1997年に活動を開始した。

ヤーグラン委員長は、まだ同条約を批准していないイスラエル、ミャンマー、アンゴラ、北朝鮮、エジプト、南スーダンの6カ国に対しても加盟を呼びかけた。

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