南極の雪が緑色に、藻の繁殖実態を調査 温暖化で範囲拡大も

南極・アンカレッジ島で藻が見られた=2018年/Matt Davey

南極・アンカレッジ島で藻が見られた=2018年/Matt Davey

(CNN) 藻の繁殖によって南極の雪が緑色に染まる現象は、気温の上昇に伴い今後もその範囲を広げる公算が大きい――。研究者らがそのような見解をまとめた。藻の活動範囲を記録した大掛かりな地図を初めて作成し、分析したという。

地図は2017年から19年にかけて収集した人工衛星からの画像と、ふた夏をかけて地上で行った調査の結果を組み合わせて作成した。これにより、南極半島一帯の雪の表面で繁殖する藻の様子を記録することが可能になった。

研究者らがCNNに語ったところによると、藻が成長するには湿り気の多い雪が必要となる。このため気温が上昇すれば、藻にとってより「住みやすい」環境が生まれることになるという。

これらの藻は、個体だと顕微鏡を使わなくては見えないほど小さいが、無数の個体が一斉に成長することで雪を明るい緑色に染め上げる。その変化は宇宙からも確認できるほどはっきりと表れる。研究者らがまとめた今回の分析結果は、20日刊行のネイチャー・コミュニケーションズ誌に掲載された。

分析は英ケンブリッジ大学と英国南極観測局(BAS)の研究者が実施。欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星のデータと、南極のライダー湾、アデレード島、フィルデス半島、キングジョージ島 の地表の調査結果を対象にした。

雪が緑色になっている地点は南極の沿岸部をなぞる形で確認された。通常これらの地域は南半球の夏にあたる11月から2月にかけ、平均気温が0度をわずかに上回る「より温暖な」環境で知られる。

研究者らは計1679カ所で藻の繁殖を個別に特定した。藻が覆っている面積の合計は1.9平方キロだったとしている。

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