南極で巨大な氷山が分離、米ロサンゼルス市ほどの面積

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「D28」と名付けられた氷山が分離する様子/ESA Sentinel-1A via Australian Antarctic Division

「D28」と名付けられた氷山が分離する様子/ESA Sentinel-1A via Australian Antarctic Division

(CNN) 南極大陸で最近、米ロサンゼルス市やロンドン都市圏全体に相当する面積の氷山が棚氷から分離したことがわかった。

「D28」と名付けられた氷山は、9月26日に南極大陸東岸のアメリー棚氷から分離し、人工衛星の画像で確認された。

表面積1636平方キロ、厚さ210メートルで、重さは3150億トンに上る。船の航行を妨げる恐れがあるため、科学者らが今後の動きを監視する。

アメリー棚氷から氷山が分離したのは1963~4年以来。この一角では20年近く前に亀裂が見つかってから、豪環境省の南極観測局、豪タスマニア大学海洋南極研究所、米カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所の専門家が観測を続けてきた。

ただし、専門家らがこれまで注目していたのは近くにある別の塊で、その形と今にも分離しそうな姿から「ルース・トゥース(抜けそうな歯)」と呼ばれていた。

スクリプス研究所の氷河学者、ヘレン・アマンダ・フリッカー氏によると、氷山の分離は棚氷で60~70年ごとに起きる自然現象で、気候変動とは無関係とみられる。

グラスの中の氷のようにもともと海に浮かんでいたため、海面上昇にも直接の影響はないという。

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