ティラノサウルス、小型恐竜だった 新たな化石で進化の過程に光

米ユタ州の白亜紀の地層から化石が見つかった小型のティラノサウルスの想像図/Courtesy Jorge Gonzalez

米ユタ州の白亜紀の地層から化石が見つかった小型のティラノサウルスの想像図/Courtesy Jorge Gonzalez

(CNN) 太古の肉食恐竜ティラノサウルスが地質年代を通じて巨大化する過程について、米国で新たに見つかった化石をもとに分析した論文が、このほど学会誌に掲載された。恐竜の王にもたとえられる強さを誇ったティラノサウルスだが、進化の初期の段階では極めて小型の恐竜であり、年代を経るうちに巨大な体を獲得していった可能性のあることが明らかになった。

当該の化石は、米ユタ州の白亜紀の地層から見つかった。「モロス・イントレピドゥス」と名付けられたこの種が生息していたのは9600万年前で、北米の地層で発見された白亜紀のティラノサウルスとしては最も古い化石となる。

これまでティラノサウルスの化石は、中型のものが約1億5000万年前のジュラ紀の地層から見つかっている。その後、約8100万年前の白亜紀まで時代が下ると、ティラノサウルスの体は巨大化。同じ肉食恐竜のアロサウルスに代わって、食物連鎖の頂点の座に就いた。

歯や後ろ脚の化石を分析した結果、モロスの体高は1~1.2メートル。死亡時の個体の年齢は7歳と、ほぼ成獣に達していることが分かった。体重は約78キロと推定される。

論文の主要著者で、米ノースカロライナ州立大学の古生物学者であるリンジー・ザンノ氏は、モロスについて「軽量で、極めて俊敏だった」「獲物を容易に追い詰めることができた一方、同時代の最強レベルの肉食恐竜とやり合う事態も免れていただろう」と指摘する。

こうした特質を生かし、モロスは小型のティラノサウルスとしてその後の環境変化に伴う生態系の再編を生き延びた。やがてその進化は巨大化の道をたどり、白亜紀後期には体高約3.7メートル、体重約5~7トンの巨体で恐竜世界の王座に君臨した。

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