米NASA探査機、史上最も遠い天体「ウルティマトゥーレ」を観測

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「ウルティマトゥーレ」に接近する探査機のイメージ図/NASA TV/Artist Rendering

「ウルティマトゥーレ」に接近する探査機のイメージ図/NASA TV/Artist Rendering

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)とジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所は2日までに、無人探査機「ニューホライズンズ」が地球から約64億キロ離れた、冥王星以遠のカイパーベルト天体内に位置する天体「ウルティマトゥーレ」へのフライバイ(接近通過)に成功したと発表した。

ニューホライズンズがフライバイを行ったのは米東部時間の1日午前0時33分だが、地球からの距離があまりに遠いため、ニューホライズンズからの信号を受信したのは約10時間後の午前10時30分ごろだった。

ニューホライズンズは、ウルティマトゥーレを時速約5万キロで通過したため、フライバイのチャンスは1度しかなく、このミッションを行っている科学者のチームは、フライバイの成功に胸をなで下ろした。

ミッション運用マネジャーのアリス・ボウマン氏は「われわれは、地球から最も遠い(天体への)フライバイに成功した」と述べ、さらに「この成功はわれわれの住む太陽系の起源の理解に役立つ」と付け加えた。

またニューホライズンズは、約80万キロ離れた位置から撮影したウルティマトゥーレの最初の画像も送ってきた。画像は荒いが、科学者らがこれまでに入手したウルティマトゥーレの画像の中では最高の画像だ。

ウルティマトゥーレはボウリングのピンのような形で、回転しているとされる/NASA/JHUAPL/SwRI/Sketch courtesy James Tuttle Keane
ウルティマトゥーレはボウリングのピンのような形で、回転しているとされる/NASA/JHUAPL/SwRI/Sketch courtesy James Tuttle Keane

最新の画像を見ると、ウルティマトゥーレはボウリングのピンのような形で、縦長でプロペラのように回転している。近距離で互いの周囲を回っている2つの天体の可能性もあるが、さらなる画像を見ないと何とも言えない。

今後、ウルティマトゥーレの高解像度の画像やデータが届く予定だ。

「宇宙」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]