木星の巨大嵐「大赤斑」、NASA探査機が最接近画像を公開

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地球の1.3倍、巨大嵐「大赤斑」に接近

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は14日までに、探査機「ジュノー」が木星に最接近して撮影した画像を公開した。これまでで最も近い約9000キロの距離からとらえた木星の巨大嵐「大赤斑」の様子が鮮明に写っている。

画像は10日に撮影され、NASAが加工処理を施した。大赤斑では幅1万6000キロの雲が、地球の大きさの1.3倍もある巨大な嵐を形成。その幅は、地球で発生する最大のハリケーンの10倍に相当する。

NASAによると、大赤斑は350年以上前から木星の上空に存在していた可能性がある。ジュノーの今後の探査では、雲の中に飛び込んで深さを探り、巨大嵐の仕組みなどの解明につなげる計画。

収集した情報は、木星の起源や進化、惑星や小惑星など宇宙を漂う物体に与える影響などの調査に役立てる。

また、木星の化学成分や磁場についての解明が進むことも期待される。NASAによると、木星は太陽と同じくらいの時期に形成され、成分も似ているという。

ジュノーは2011年8月に打ち上げられ、16年7月4日に木星に到達。以来、木星周辺を1億キロ以上飛行して観測を続けてきた。次回は9月1日に木星への再接近を予定している。

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