リオ五輪の延期や開催地変更、日米など専門家100人が要請

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100人あまりの専門家が公衆衛生の観点からリオ五輪の延期か場所の変更を求めた

100人あまりの専門家が公衆衛生の観点からリオ五輪の延期か場所の変更を求めた

(CNN) ジカ熱の流行拡大を受け、著名な医師や大学教授100人あまりが27日、ブラジル・リオデジャネイロで開催予定の夏季五輪を延期するよう公開書簡で世界保健機関(WHO)に求めた。公衆衛生の観点から、五輪を延期もしくは別の場所で開催するべきだとしている。

公開書簡はWHOのマーガレット・チャン事務局長に宛てられたもの。医師らはこの中で、リオ五輪は「大きすぎてつぶせない」状態にあり、開催が避けられない状況になっていると指摘。しかし世界の公衆衛生上の懸念の方が大きく、ブラジルで広がるジカウィルスが「科学的に前例がない」形で健康に悪影響を及ぼしていることから、あえて延期を要請したとしている。

書簡ではまた、ジカウィルスについて、「これまで知られてきたよりも深刻な医学的影響」を及ぼしていると指摘。対策が打たれているにもかかわらず、リオ一帯での状況はむしろ悪化しているとして、こうした中で「リスクを冒すのは非倫理的だ」と述べた。ジカ熱やリオ五輪について、WHOが証拠に基づいた評価を改めて行うのが必須だとしている。

リオ五輪をめぐってはこの数カ月、延期などを求める声が幾度か上がってきた。だが、今回の書簡には日本や米国などから多数の医師や大学教授、生命倫理学者らが署名しており、これまでの延期要請とは一線を画す規模となっている。

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