米国務省、米朝高官協議の延期を発表 理由は明かさず
ワシントン(CNN) 米国務省は7日までに、週内に予定されていたポンぺオ国務長官と北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長との会談が延期されたことを明らかにした。行き詰まりを見せる米朝両政府の協議にとって新たなマイナス要因となる可能性がある。
米中間選挙の開票結果が明らかになるなかでの発表だった。国務省のナウアート報道官は、延期の理由を明らかにしなかった。
ただ外交筋の2人はCNNに対し、会談延期という措置から、北朝鮮がこれまでのところ米国の期待に応える意思を見せていないことが明確に表れていると指摘する。
米国としては、核関連施設の査察受け入れなど北朝鮮側から何らかの譲歩を引き出したうえで、トランプ大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の2度目の首脳会談につなげたい考え。
一方の北朝鮮は、協議を進める前提として、経済制裁の緩和といった措置を米国に求める方針だが、前出の外交筋によれば現時点で米国側にそうした意図はないという。
ナウアート報道官は「双方の日程がかみ合った時に、再び会談を行う予定だ。現在進行中の対話は今後も継続していく」と強調した。
ポンぺオ長官は当初、金副委員長と8日にニューヨークで会談すると発表していた。