非核化交渉、北朝鮮の実験停止は「常套戦術」 米議員が見解

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北朝鮮との非核化交渉の進展について、米民主党議員が厳しい見方を示した/The White House

北朝鮮との非核化交渉の進展について、米民主党議員が厳しい見方を示した/The White House

(CNN) 米連邦議会上院のジェフ・マークリー議員(民主党)は25日、CNNのインタビューで北朝鮮との非核化交渉に触れ、北朝鮮は圧力緩和を狙って核・ミサイル実験を停止する「常套(じょうとう)戦術」に出ているとの見方を示した。上院ではこれに先立ち、ポンペオ国務長官が出席して公聴会が行われていた。

マークリー氏はインタビューで、「何か新しいこと、従来と違ったことが起きている」と主張するのは誤りだと強調。北朝鮮は自国独自の定義による「非核化」に同意しておき、ほとぼりが冷めるまで活動を凍結するという常套戦術に出ていると指摘した。

北朝鮮はこれまでも同様の振る舞いをみせてきたとし、交渉中は核実験を停止しつつ、国際社会の圧力の一時的な緩和を図る狙いだとの見方を示した。

マークリー氏は北朝鮮が対話の端緒として核・弾道ミサイル実験を停止している点に言及しつつも、「この種の凍結は他の政権相手にも行ってきたことだ」とし、過去には実際に詳細な計画を策定した例もあると指摘した。

公聴会でのポンペオ氏の発言については、非核化の具体的な側面について詳しい合意に至ることができていない現状を露呈したと主張。非核化などに関してポンペオ氏は「北朝鮮から何ら詳細な同意を引き出せていない」とした。

マークリー氏はさらに、北朝鮮が対話開始前の核関連能力を維持している点を強調した。米朝首脳会談後も非核化を積極的に追求していくとしたトランプ米大統領の誓いについても、疑問視する姿勢を示している。

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