北朝鮮、ミサイル発射施設の解体を開始 米分析サイト

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北朝鮮のミサイル発射施設の一部で解体作業が始まったという/Airbus Defense and Space

北朝鮮のミサイル発射施設の一部で解体作業が始まったという/Airbus Defense and Space

ワシントン(CNN) 北朝鮮の動きを分析している米サイト「38ノース」は23日、北朝鮮北西部の「西海衛星発射場」で解体作業が開始されたとの見方を示した。

20~22日に撮影した衛星写真の分析から、敷地内で一部施設の解体が始まったことが明らかになったという。

北朝鮮が米朝首脳会談で約束した非核化の実現に向け、重要な一歩を踏み出したとも考えられる。

38ノースのアナリストによると、同発射場は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発で重要な役割を果たしたとされる施設。解体によって信頼醸成を図ろうとする北朝鮮側の姿勢がうかがえる。

解体中の施設には、ロケットなどを発射台へ運ぶ前に組み立てる建物や、液体燃料の開発に使われたロケットエンジンの試験台も含まれているという。

ただし米科学者連盟の上級研究員、アダム・マウント氏は解体作業について、交渉継続に役立つ明るい材料だと評価する一方、「実体としては、北朝鮮の武装解除や軍事的に意味のある規制に向けた大きな進展とはいえない」との見解を示す。

同氏はまた、北朝鮮がすでに核・ミサイルの実験に成功し、量産段階に入ると公言している主張に変わりはないとも強調。さらに、5月に北東部の「豊渓里核実験場」で坑道を爆破した時と同様、今回も第三者による検証は認められていないことを指摘し、「今後の合意では修正が必要だ」と述べた。

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