米朝首脳会談、トランプ氏が見送りの可能性に言及

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トランプ氏、米朝首脳会談の実現を疑問視

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は22日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領をホワイトハウスに迎えて会談した。これに先立つ記者会見で、6月に予定される米朝首脳会談が見送られる可能性に言及した。

トランプ氏は米朝会談について「うまくいかない可能性も大いにある」とコメント。長期的にみて実現不可能という意味ではないとしたうえで、「6月12日はだめかもしれない」と述べた。

北朝鮮が先週、米国への態度を硬化させてから、米国側が会談見送りの可能性にここまではっきり言及したのは初めて。

トランプ氏の発言の数時間後には、ポンペオ米国務長官が記者団に、予定通りの会談開催を目指していると強調。会談の内容について「共通の理解」を確立させようと努めているとしたうえで、「私は楽観視している」と述べた。

トランプ氏も、会談に向けた準備は進んでいると発言。「今でなければ後日、別の日程で開かれるかもしれない。対話は続けている」と述べた。

同氏はまた、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が今月初め、中国を訪問して習近平(シーチンピン)国家主席と会談したのが態度硬化のきっかけになったと、改めて主張した。

一方で、正恩氏が非核化に同意すれば「本人の安全が保証されて、国も豊かになり、大変栄えるだろう」と強調した。

文氏の訪米に同行した韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長は、米国へ向かう機内で記者団に「米朝首脳会談は99.9%の確率で予定通り開催される」との見方を示し、「我々はそれ以外のさまざまな可能性に備えているだけだ」と語った。

文氏はトランプ氏との会談に続き、側近らも交えた昼食会に出席。ホワイトハウスで過ごしたのはわずか2時間にとどまり、両首脳による共同会見は開かれなかった。

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