米が核放棄要求なら「首脳会談は再考」、北朝鮮が警告

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北朝鮮、核放棄強要なら首脳会談を「再考」

(CNN) 北朝鮮の金桂寛(キムゲグァン)外務省第1次官は16日、朝鮮中央通信(KCNA)を通し、米国が一方的に核放棄を要求するなら、来月に予定していた米朝首脳会談を再考するとの警告を発した。

金次官はこの中で、「米国は核放棄と引き換えに経済的な補償と恩恵を与えるというが、我が国の経済建設を進めるのに米国の支援を期待したことはなく、今後もそういう取引をするつもりはない」と強調した。

そのうえで、トランプ米政権が北朝鮮との関係改善を純粋に追求するなら「相応の対応」をするが、「我々を追いつめ、ただ一方的に核放棄を強要しようとするなら」首脳会談の開催を再考するしかないと述べた。

金次官は、米国のボルトン大統領補佐官が北朝鮮の非核化について、リビアがモデルになるとの見方を示したことに強く反発。

金次官は、「核保有国である北朝鮮と、核開発の初期段階にあったリビアを並べるのは全くばかげたこと」「我が国が悲惨な運命をたどってきたリビアやイラクではないことは、世界中がよく知っている」と主張した。さらに、ボルトン氏に対する反感を隠す気はないとも断言した。

北朝鮮は16日未明、米韓空軍が実施している合同軍事演習を理由に韓国との高官会談を中止すると発表し、来月の米朝首脳会談も中止する可能性を示唆していた。

これを受けて、韓国の康京和(カンギョンファ)外相は16日朝、米国のポンペオ国務長官と電話で会談した。ポンペオ長官は「北朝鮮の動きに留意しながら米朝首脳会談の準備を続ける」と述べ、両氏は「朝鮮半島の完全な非核化と平和解決」の実現に向け、引き続き緊密に連携を取ることで合意した。

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