米国連大使、北朝鮮は「戦争を渇望」 安保理緊急会合

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北朝鮮問題「忍耐に限界」、米国連大使

(CNN) 北朝鮮の核実験を受け、国連安全保障理事会は4日、緊急会合を開いた。米国のヘイリー国連大使は北朝鮮が「戦争を渇望」しているとの見方を示し、安保理としてできる限り強力な制裁を科すべきだと主張した。

ヘイリー氏は発言の冒頭で、この20年余りに安保理が採択した対北朝鮮決議を全て列挙。それでも北朝鮮の核開発を止めることはできなかったと指摘し、6回目の核実験は国連が「中途半端」な対応を続けるわけにはいかないことを明確に示していると述べた。

そのうえで「米国は決して戦争を望んではいないが、忍耐にも限界がある。我々は同盟国と自国の領土を守る」と宣言した。

同氏が会合の最後に語ったところによると、米国は近く各国に新たな決議案を提示し、来週の採決を目指す構えだ。

決議案の詳細は不明だが、韓国の趙兌烈(チョテヨル)国連大使は会合で、北朝鮮が本気で対話に応じざるを得なくなるよう強力な制裁を科す必要があると強調。核開発につぎ込まれる資金の流れをより厳しく阻止するだけでなく、北朝鮮が痛みを実感するような強硬策を取るべきだと主張した。

北朝鮮問題をめぐる安保理の会合は今年10回目。8月29日にも、北朝鮮のミサイル発射を受けて緊急会合が開かれたばかりだ。

中国の劉結一・国連大使は、北朝鮮をめぐる状況が「悪循環」に陥っていると懸念を示し、北朝鮮に「誤った行動」をやめるよう呼び掛けた。一方で「中国は朝鮮半島での混乱と戦争を断じて容認しない」と述べ、平和的な解決を主張。ロシアとともに提示している解決策として、北朝鮮の核開発凍結と引き換えに米韓両国が合同軍事演習を中止する案を改めて主張した。

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