米国務長官、北朝鮮に対話呼び掛け 体制転換は目指さず

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北朝鮮に「我々は敵ではない」、米国務長官

ワシントン(CNN) ティラーソン米国務長官は1日、国務省での記者会見で、北朝鮮が核開発を放棄すれば米国としては対話の用意があるとの姿勢を示した。また、米国は北朝鮮の体制転換を目指していないとも強調した。

ティラーソン氏は会見で「米国が北朝鮮の体制を変えたり、朝鮮半島の南北統一を加速させたり、軍事境界線の北側へ米軍を送り込む口実を探したりするつもりはない」と強調した。

北朝鮮に対して「我々は敵でも脅威でもない。だがそちらからの容認できない脅威には対応せざるを得ない」と語り掛け、「我々は将来についてじっくりと話し合うことを望んでいる」「そのほかの選択肢は好ましくない」と述べた。

同氏は今週予定しているアジア訪問でも、引き続き「平和的圧力」の強化を訴えていく構えを示した。また北朝鮮の主要貿易相手国である中国に対し、改めて影響力の行使を求めた。

このほか過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦いやイラン核合意、ウクライナ東部情勢をめぐる問題にも言及。米外交政策の目標は、トランプ大統領が選挙で掲げたスローガンの通り「偉大なる米国」の復活だと語った。

トランプ氏が自身の立場と矛盾するツイートを繰り返していることについては、「我々が仕事をする環境の一部にすぎない。順応できる」と述べた。トランプ氏とのあつれきがうわさされていることに対しても、「とてもオープン」で良好な関係だと強調した。

カタールとアラブ諸国の断交をめぐっては、事態収拾に向けて米中央軍のジニ元司令官を中東へ派遣すると表明した。

新たな制裁の可決を受けて緊張が高まるロシアとの関係では、アジア訪問中にラブロフ外相と会談する予定を明らかにした。

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