北朝鮮、近くミサイル・核実験の可能性 米当局が警戒

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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長

(CNN) 北朝鮮が近いうちに新たなミサイル実験や核実験を行う可能性があるとして、米情報当局や国防総省が警戒を強めている。複数の米政府当局者が明らかにした。

米当局者がCNNに語ったところでは、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に関係した発射装置を移動させている徴候があるという。

同装置はパレード会場付近に置かれていたが、近いうちにミサイルが発射される可能性もあると見て、米国は懸念を強めている。北朝鮮がICBMを米本土に到達させる能力は現時点ではないと見られるが、この射程のミサイルを発射するだけでも極めて挑発的だと当局者の1人は語った。

さらに別の地域での装置の移動についても、移動式発射装置から固体燃料を使った中距離ミサイルが発射される可能性があるとした。北朝鮮は最近、そうしたミサイルの発射を行っており、米国の衛星では高速移動する発射装置を追跡し切れない懸念が浮上している。

北朝鮮が前触れもなくミサイル実験や核実験を行ってもおかしくない状況だと米当局者は指摘する。

さらに、北朝鮮が新たな地下核実験の準備を進めている形跡もあるという。

実験場を監視している米衛星はこの数週間で、新たな掘削の兆候やトンネル入り口付近での活動の兆候を捕らえている。北朝鮮監視サイトの「38ノース」が掲載した衛星画像には、豊渓里(プンゲリ)核実験場で活動が続く様子が写っており、金正恩(キムジョンウン)氏が命令すれば直ちに地下核実験を実施できる準備が整っている可能性もある。

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