マレーシア当局、北朝鮮当局者ら2人の行方追う 金正男氏殺害

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記者会見を行うマレーシアのカリド・アブバカル警察庁長官

記者会見を行うマレーシアのカリド・アブバカル警察庁長官

クアラルンプール(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件を調べているマレーシア当局は22日、すでに手配、拘束している容疑者らに加え、北朝鮮大使館員ら2人に事情聴取を求めていることを明らかにした。

カリド警察長官が同日の記者会見で語ったところによると、1人は在マレーシア北朝鮮大使館の職員、もう1人は北朝鮮の航空会社、高麗航空の従業員で、2人とも現在マレーシア国内にいるとみられる。同長官は、本人が名乗り出なければ逮捕状を取るとの構えを示した。

マレーシア当局はこのほかにも北朝鮮国籍の5人を追っている。そのうち4人の男は、犯行現場で実行犯に毒物を渡したとされる容疑者だ。当局は4人がすでに平壌に戻っているとみて北朝鮮に身柄の引き渡しを求めたが、北朝鮮側は応じていない。

残る1人は30歳の男で、マレーシア国内にとどまっているとみられる。北朝鮮からは、この人物の捜索についても協力の申し出がないという。

カリド長官はまた、正男氏の遺体安置所に何者かが侵入を図ったことを受け、警備を強化したと述べた。侵入しようとしたグループの身元は分かっていると話す一方で公表は拒否し、北朝鮮出身者かという質問にも答えなかった。

北朝鮮側との共同捜査はあり得るかという質問には、「我々の管轄外だ」と答えた。

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