S&P、欧州3銀行を格下げ 規制強化の影響を懸念

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香港(CNNMoney) 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は3日、スイスのクレディ・スイス、ドイツ銀行、英バーグレイズの3銀行の格付けを、それぞれ「Aプラス」から「A」に格下げした。

格付け見通しはいずれも「安定」としている。

S&Pは格下げの理由について、これら3行は収益の中に投資銀行業務の占める割合が大きく、規制強化の動きや不透明な市場の影響によるリスクが増大しているとの見方を示した。

国際的な金融規制強化の流れの中、大手銀行はそれぞれ業務の大幅な見直しを迫られている。投資銀行業務が収益全体に占める割合は、バークレイズで40%、クレディ・スイスで50%に上る。またドイツ銀行は、「安定した収益を上げる能力が低下している」と指摘された。

S&Pは、これら銀行の債権者にとっても、規制強化のほか世界市場の脆弱(ぜいじゃく)性、欧州経済の停滞、金融危機による訴訟リスクの増大などからくる信用リスクが高まっているとの懸念を示した。

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