香港政府、立法会選挙を1年延期 「コロナ感染拡大」理由に

香港の林鄭月娥行政長官。9月に予定していた議会選挙を延期する方針を示した/ANTHONY WALLACE/AFP/Getty Images

香港の林鄭月娥行政長官。9月に予定していた議会選挙を延期する方針を示した/ANTHONY WALLACE/AFP/Getty Images

香港(CNN) 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は7月31日、9月6日に予定していた立法会(議会)選挙について、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に1年延期する方針を明らかにした。

林鄭氏は記者会見で、延期の決定はここ7カ月で最も難しい判断だったと説明。決定に当たり中国政府の支援を受けたことも明らかにした。公衆衛生を守り、選挙の公正さを確保するためには、延期が必要だとしている。

香港では6月に1日あたりの感染者がゼロになったものの、ここ数週間は感染が急速に増加。保健当局者からは、感染拡大の抑え込みに失敗した場合、危機的な事態につながる可能性があると警告する声が出ている。

こうした感染の新たな波について、林鄭氏は「数週間、あるいはもっと長く続く可能性もある」と指摘し、感染拡大が落ち着いた場合でも社会の回復には時間がかかるとの見方を示した。

林鄭氏は今回、選挙を延期する目的で、植民地時代の「緊急状況規則条例」を援用した。

香港の憲法に当たる基本法では、立法会の任期を4年に制限している。このため林鄭氏は、1年間の「空白」にどう対処すべきか、中央政府に判断を仰いだと説明。中央政府は今後、最終決定について全国人民代表大会(全人代)常務委員会に諮る方針という。

林鄭氏は最終決定を下すのは自分ではないとしつつも、論理的な解決策は現在の立法会の任期を1年延長することだろうとの見方を示した。

一方、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏ら一部の民主派の活動家は、香港にとって重要な選挙を無期限延期するため、政府が感染拡大を口実に利用していると反発。政府は「香港国家安全維持法(国安法)」導入後の選挙で敗北する事態を避けようとしていると批判した。

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