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秘密の国の中心へ――CNNが旅した北朝鮮<1> 北朝鮮の子どもたち

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(CNN) 北朝鮮。常に戦争に備えている国。核兵器の刃を米国やその同盟国に突き付け、いつでも攻撃できると威嚇する国。

ここでの生活は多くの国にとって謎だ。

CNN取材班は7月、北朝鮮を訪問し15日間をそこで過ごした。政府の世話人に絶えず監視されていたものの、この秘密主義の国に対し、これまで考えられなかったレベルでアクセスすることができた。平壌の輝ける光を越え、北朝鮮の奥地にも訪れた。

取材班はあらゆる職業や社会的地位の人々に話しかけた。そうして、何がこの国を動かしているのかということや、北朝鮮が米国を深く憎む理由、そして、独裁的な政権の下で生きる人々がなぜ金一族への敬愛を口にするのかといったことについて、より多くのことを学んだ。

北朝鮮の内部まで旅をしたウィル・リプリー記者らが取材報告を行う。

多くの人々が北朝鮮と聞いて思い起こすのは、ミサイルの発射や核弾頭、大規模な軍事パレード。そして、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の絶対的な権力だろう。

しかし、東海岸の町、元山(ウォンサン)で取材班が発見したのは、予期せぬものだった。

子どもたちがビデオゲームで遊んでいた。

しかし、西洋諸国の少年らとは違って、北朝鮮の14歳もしくは15歳の少年たちは、ただゲームを遊んでいるのではなかった。いろいろな意味で、彼らがやっているのは、実生活への準備だ。多くの少年と多くの少女は、青年期の初期に、彼らの両親や祖父母と同じように、朝鮮人民軍の軍役に就く。

ゲームのどんなところが好きかと尋ねると、北朝鮮の少年は、敵を殺害することだと答えた。CNN記者が「敵」は誰なのかと尋ねると、その答えは、ぞっとするものだった。

「米国人」

第2次世界大戦後、朝鮮半島は旧ソ連が支援した社会主義国家の北朝鮮と米国が支持した民主国家の韓国とに分断された。それ以降、北朝鮮での生活は以前とは異なったものとなった。1950年代以降に生まれた北朝鮮の人々は米国人に対して憎しみを抱いているが、これは、約300万人が犠牲になった、そしてその多くは民間人だったとされる、3年間にわたる紛争によるものだった。

北朝鮮の人々は、朝鮮戦争は米国が始めたものだと教えられる。これは、その逆を主張する西洋の歴史家の考え方とは対立している。

上記の少年はCNN記者に対し、自分と友人はいつか朝鮮人民軍に入り、「不倶戴天の敵である米国」と戦いたいと言った。

「米国は無理やり北朝鮮に侵攻してきたし、そして、北朝鮮の人々を殺害した」と少年は述べた。

少年の友人が言葉をはさみ、「北朝鮮の人々は生きながら埋められた」と述べた。

最初の少年はすぐさま「北朝鮮の人々を生き埋めにして殺した」と言った。

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