飽和状態の「赤ちゃんポスト」 中国の現状は

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済南市に設けられた「嬰児安全島」。開設からわずか11日間で106人の赤ちゃんが預けられたという

済南市に設けられた「嬰児安全島」。開設からわずか11日間で106人の赤ちゃんが預けられたという

済南市(CNN) 中国山東省済南市の山あいの道路沿いに済南児童福祉院がある。「国際子どもの日」の6月1日、この国営児童施設に「嬰児安全島」(赤ちゃんポスト)がオープンした。

当初は国の子ども福祉政策をアピールするための施設だったが、嬰児安全島の人気は一気に過熱、預けられる赤ちゃんの受け入れ数を制限する施策に乗り出さねばならなかった。

地元メディアの報道によると、開設からわずか11日間で106人もの赤ちゃんが児童福祉院に預けられた。そのすべての子どもが何らかの障害や病気を抱えていたという。済南市が去年1年間で受け入れた孤児の数は85人で、11日間で去年の総数を上回った。

こうした事態を受け、CNN取材班では現地に赴き、実際にどれくらいの頻度で嬰児安全島が使われているのかを調べてみた。嬰児安全島は児童福祉院の脇に別個の建物として設けられており、その小さな部屋の中にはベビーベッド、保育器、エアコンが備え付けられている。子どもの保護者が離れると警報が鳴り、スタッフが駆けつける仕組みだ。

今回の取材中に、まず現れたのは男性2人。2人は子どもを預けるにあたっての指示が書かれた掲示板を写真に撮り始めた。この指示によると、両親は赤ちゃんの生年月日や医学的状態をメモに記したうえで子どもを預けなくてはならない。

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