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ドローンによる大統領暗殺未遂の舞台裏、首謀者が語る ベネズエラ CNN EXCLUSIVE

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首謀者が語る、大統領暗殺未遂の舞台裏 ベネズエラ

コロンビア・ボゴタ(CNN) 南米ベネズエラで昨年8月に起きたマドゥロ大統領の暗殺未遂事件。インターネットで買った市販のドローンに爆弾を仕掛けて国家元首の暗殺を謀った初めての事件だった。

この計画の首謀者を名乗る男性によると、計画を実行したのはベネズエラ軍の離反者などでつくる集団だった。男性はこのほど匿名でCNNの独占取材に応じて犯行を準備した時の状況を振り返り、ドローンや爆弾、農場で行った飛行実験の様子を携帯電話で撮影した映像を提供した。

男性はマドゥロ政権について、「我々は民主主義をまとった独裁政権を終わらせるため、平和的で民主的なあらゆる手段を試みてきた」と主張。襲撃で無関係の市民が巻き添えになるリスクも織り込み済みだったとし、「その点は気にかけていた。ベネズエラ国民はそうした結果を重く受け止めるのが常だから」と語った。

マドゥロ大統領はこの日、首都カラカスで行われた軍事パレードで演説していた。そこへ突然、爆発音が鳴り響き、市民や兵士が散り散りになった。

この時の状況は後になって判明した。会場の上空を飛行していた2機のドローンが爆発。いずれも距離が離れていたことから死者は出なかったが、国家警備隊の7人が負傷した。マドゥロ大統領にけがはなかった。マドゥロ大統領は後に、花火だと思ったと語っている。

ベネズエラ当局はこの事件の背後関係を探る捜査を開始し、数十人が逮捕された。活動家によると、中には拷問を受けた人もいるという。容疑者の一部は今も逃走を続けている。

マドゥロ大統領は、極右の活動家やコロンビア政府が関与したと主張したが、コロンビア政府は関与を否定、CNNの取材に応じた男性も、コロンビアは関与しなかったと証言した。

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