死んだ子どもに2週間寄り添い続けた母シャチ、再び妊娠

母シャチ「タレクア(別名J35)」を捉えた航空写真=2019年9月(写真左)、2020年7月(写真右)/From SR3

母シャチ「タレクア(別名J35)」を捉えた航空写真=2019年9月(写真左)、2020年7月(写真右)/From SR3

(CNN) 生後間もなく死んだ子どもに2週間以上寄り添い続けて世界中の涙を誘った母シャチが、再び妊娠していることが分かった。

海洋生物保護団体のSR3は7月初旬以来、この母シャチを含めてメス数頭が妊娠している様子を、ドローンで撮影された写真で確認した。

「タレクア(別名J35)」と名付けられた母シャチは2018年、カナダや米北西部沿岸の海域で、生後間もなく死んだ子どもを連れて17日間泳ぎ続け、子どもの体が沈もうとすると海上に押し戻す姿が観測されていた。

このシャチの群れは、ポッドと呼ばれる大家族の3集団で構成されており、保護団体によれば、各ポッドでメスの妊娠が確認された。妊娠しているメスの頭数は不明だという。

3つのポッド全てのメスが同時に妊娠するのは珍しいことではないが、最近はほとんどの妊娠がうまくいっていないと保護団体は指摘する。

妊娠した別のシャチ(L72)の空撮画像=2019年9月(写真左)、20年7月(右)/From SR3
妊娠した別のシャチ(L72)の空撮画像=2019年9月(写真左)、20年7月(右)/From SR3

ワシントン大学の研究チームによれば、これは栄養の問題や、餌とするサケが捕りにくくなっている問題と関係がある。

クジラ研究センターによると、このシャチが属するサザン・レジデントの個体群は73頭にまで減っている。

保護団体は、J35ともう1匹のメス「L72」の写真をインターネットで公開した。2頭とも、7月に撮影された写真では、9月に比べて胴体の幅が大きくなっており、妊娠後期に差しかかっていることを示していた。

シャチの一般的な妊娠期間は17~18カ月。

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