オオカバマダラの生息数が86%減少、米カリフォルニア州で調査

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干ばつや殺虫剤、生息地の減少などの影響によりオオカバマダラの数が減少したとみられている/Charlie Neibergall/AP

干ばつや殺虫剤、生息地の減少などの影響によりオオカバマダラの数が減少したとみられている/Charlie Neibergall/AP

(CNN) 米カリフォルニア州など米西部に生息する大型のチョウ「オオカバマダラ」の生息数が2017年後半以降で86%の減少と大きく落ち込んでいることが8日までにわかった。殺虫剤や生息地の減少、干ばつなどが影響しているとみられている。

国際的な非営利団体「ザークシーズ・ソサエティー」の調査で明らかになった。同団体は11月の第4木曜日の「感謝祭」に合わせて毎年、オオカバマダラの生息数を調査している。オオカバマダラは越冬のためにカリフォルニア州などに移動することで知られる。

同団体の試算によれば、カリフォルニア州沿岸部の生息数は17年後半の14万8000頭から18年末に2万456頭へと激減していた。ただ、生息数の計測は完了しておらず、カリフォルニア州の他の場所での調査結果を待っている状態。月内には数が判明する見通し。しかし、他の場所での調査も同様の傾向をみせるようなら、カリフォルニア州で越冬するオオカバマダラの数は3万頭を下回る可能性がある。

試算では、1997年の生息数は100万頭。1980年代には少なくとも450万頭いたとされる。つまり、生息数がかつての規模から0.5%以下にまで減少したことを意味している。カリフォルニア州の生息数が3万頭未満というのは、成虫が集団を維持するのに必要な数をぎりぎり上回っている状態。

2017年に発表された報告書では、20年以内に絶滅する可能性があるとの懸念が示されていた。

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