息子のため欧州目指したパキスタン代表選手、移民船難破で死亡 死者64人に

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女子サッカーとホッケーのパキスタン代表選手だったシャヒダ・ラザさん/Pakistan Hockey Federation

女子サッカーとホッケーのパキスタン代表選手だったシャヒダ・ラザさん/Pakistan Hockey Federation

(CNN) イタリア沖で2月26日に起きた移民船転覆の犠牲者の中に、女子サッカーとホッケーのパキスタン代表選手だったシャヒダ・ラザさんが含まれていることが分かった。29歳だった。

友人によると、ラザさんは病気をもつ3歳の息子の将来を思い、治療代を稼ぐため不法に欧州へ渡航しようとしていた。息子は同船に乗っていなかった。

移民や難民を乗せてトルコを出航した木造船は、イタリア南部カラブリア州沖で難破し、少なくとも64人が死亡した。うち少なくとも2人はパキスタン人だった。

パキスタン外務省は3月2日、パキスタン人17人が救助され、2人が依然行方不明になっていることを明らかにした。

ラザさんはアフガニスタンとの国境に近いクエッタのイスラム教シーア派少数民族ハザラの出身で、サッカーチームのバロチスタン・ユナイテッドに所属していた。友人によると、代表選手だったにもかかわらずパキスタン国内では仕事が見つからず、息子に治療を受けさせる余裕がなかったという。

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