フランス国防相、映画「ブラックパンサー」を非難 

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フランス軍に対する誤解を招く部分があるとして、米マーベルの映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」を非難したフランスのルコルニュ国防相/Julie Sebadelha/AFP/Getty Images

フランス軍に対する誤解を招く部分があるとして、米マーベルの映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」を非難したフランスのルコルニュ国防相/Julie Sebadelha/AFP/Getty Images

(CNN) 米マーベルの映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」をめぐり、フランス軍に対する誤解を招く部分があるとしてフランス国防相が非難した。

フランスのルコルニュ国防相は12日、「我が軍について誤解を招くこの誤った描き方を強く非難する」とツイッターに書き込んだ。

ブラックパンサーシリーズ2作目の同作品は、フランスで昨年11月に公開された。アフリカの架空の国「ワカンダ」の国民が、外国勢力から自分たちの国の資源を守ろうとするストーリー。映画の中で、傭兵(ようへい)がワカンダの資源を盗み出すところを見つかる場面がある。

この場面についてフランスのジャーナリストが11日、この傭兵の迷彩服が、ほぼ10年にわたってマリに駐留していたフランス軍の迷彩服に似ていると指摘した。

ルコルニュ国防相は12日、「マリの要請を受け、イスラムテロ組織からマリを守って命を落としたフランスの兵士58人のことを思い、敬意を表する」とジャーナリストに返答した。

フランス国防省の広報は13日、CNNの電話取材に「映画の中の他の要素は全て架空の名称や地名だが、フランスを指しているのは明らかだ。フランス軍が同国の資源の略奪に関与する存在として描かれており、当然ながらそれは容認できない」とコメントした。

「制作会社に対して映画などの削除は求めていない。一方で、当省にはマリをテロ組織から守るために戦っているフランス軍を擁護する役目がある」と広報は言い添えた。

かつて同地を植民地としていたフランスは、マリ政府の要請で2013年1月にサヘル地域に入り、イスラム武装勢力に対する掃討作戦を展開した。

しかし20年のクーデターでマリに軍事政権が樹立されたことを受け、両国の関係は悪化していた。

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