FIFA会長、欧米のカタール批判は「極めて不当」

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国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長/Gabriel Bouys/AFP/Getty Images

国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長/Gabriel Bouys/AFP/Getty Images

カタール・ドーハ(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長はワールドカップ(W杯)開幕を翌日に控えた19日の記者会見で、開催国カタールの人権問題などに対する欧米諸国からの批判は「極めて不当」だと主張した。

インファンティノ氏は会見の冒頭で約1時間にわたり、異例の欧米批判を展開した。

サッカー自体にはほとんど言及せず、疲れ切った表情で欧米の「偽善」や「二重基準」を非難。「欧州人は教訓を説く前に、過去3000年間やってきたことを今後3000年間謝罪するべきだ」と訴えた。

イタリア系出稼ぎ労働者の子どもとしていじめを受けた過去を明かし、差別される側の気持ちが分かると強調。カタール人、アラブ人、アフリカ人や同性愛者、障害者、出稼ぎ労働者に共感すると語った。

カタールの状況は前進しているものの、変革には時間がかかると指摘し、「欧州では数百年かかった。どこも同じことだ。結果を出すために必要なのは叫ぶことでなく、関与することだ」と話した。

W杯開幕の直前になって、試合会場となる8カ所のスタジアムでアルコール販売を禁止した判断にも言及し、W杯にかかわる決定はすべてカタールとFIFAが話し合い、共同で下していると強調した。同じルールはフランスやスペインなど他国でも適用されているのに、イスラム教国だからという理由で騒ぎになっているようだと述べた。

カタールを訪れる性的少数者の安全確保をめぐっては、同国の最高指導部と何度も話し合ったとして、歓迎されることを確認したと言明。個人の宗教や人種、性的指向、信条にかかわらずすべての訪問者を歓迎することはFIFAの明確な条件であり、カタールはそれを守っているとの認識を示した。

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