豪歌手で俳優のオリビア・ニュートンジョンさん死去、73歳 「グリース」に主演

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豪歌手で俳優のオリビア・ニュートンジョンさん死去、73歳

(CNN) オーストラリア人歌手で俳優のオリビア・ニュートンジョンさんが8日、亡くなった。73歳だった。1970年代最大のポップスターの一人で、大ヒット映画「グリース」では世代を超えて観客を魅了した。

夫のジョン・イースターリングさんは声明で、ニュートンジョンさんが家族や友人に囲まれながら米カリフォルニア南部の自身の農場で亡くなったと報告した。「オリビアは30年以上乳がんと共に道を歩み、勝利と希望の象徴だった」とも記した。

ニュートンジョンさんは2018年9月に背骨の付け根部分のがんで治療をしていると公表。1990年代や2017年にも乳がん治療を受けていた。

1970年代後半にはカントリーやソフトロックの人気歌手となっていたニュートンジョンさんだが、ジョン・トラボルタとともに主演した78年の人気ミュージカル映画「グリース」でさらにスターの座に駆け上がった。

1948年に英イングランドに生まれ、5歳のときにオーストラリア・メルボルンに家族と移住。10代でテレビ番組のコンテストで優勝すると、少女グループを結成して毎週音楽番組に出演するようになった。

最初のシングルは66年にイングランドで録音し、世界的なヒットをいくつか飛ばした。米国では73年のヒット曲「レット・ミー・ビー・ゼア」以降知られるようになり、「愛の告白」「そよ風の誘惑」「プリーズ・ミスター・プリーズ」などヒット曲が続いた。81年の「フィジカル」は自身最大のヒットとなったが、セクシーさを強調する際どい歌詞で複数のラジオ局で放送が禁止された。

私生活では2005年に当時の恋人、パトリック・マクダーモットさんがカリフォルニア沖に釣りに出たまま行方不明となった。翌年にCNNの番組司会者ラリー・キング氏に「私の最もつらい経験だと思う」と胸中を明かした。

晩年にもレコーディングや演奏活動を続け、17年にはCNNに「私は歌うのが大好き、どうすればいいかすべてわかっている」と語っていた。

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