グリーン・デイのボーカル、米市民権放棄を表明 中絶めぐる最高裁判断受け

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「グリーン・デイ」のボーカル、B・J・アームストロングさんが米市民権の放棄を宣言/Burak Cingi/Redferns/Getty Images

「グリーン・デイ」のボーカル、B・J・アームストロングさんが米市民権の放棄を宣言/Burak Cingi/Redferns/Getty Images

(CNN) 米最高裁が人工妊娠中絶の憲法上の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆したことを受け、米ロックバンド「グリーン・デイ」のボーカル、ビリー・ジョー・アームストロングさんが米市民権を放棄する意向を明らかにした。

アームストロングさんは24日、英ロンドンスタジアムでの公演中にいら立ちをあらわにし、Fワードを交えながら「米国なんてくそくらえ。私は市民権を放棄する。ここ(英国)に来る」と観客に表明した。

続けて「この世界にはくそみたいな馬鹿(ばか)げたことが多すぎる。国とも言えないあの哀れな場所に戻るわけにはいかない」とコメント。「(英国の)皆さんはこれから私のことを見る機会が増えるだろう」とも述べた。

ここ数日、アームストロングさんの他にも多数の米国人アーティストが「ロー対ウェイド判決」を覆した判断に言及している。英国の音楽祭「グラストンベリー・フェスティバル」では、フィービー・ブリジャーズさんやビリー・アイリッシュさん、ケンドリック・ラマーさん、オリビア・ロドリゴさんなどが今回の判断を非難した。

ブリジャーズさんは「最高裁なんてくそくらえ」というチャントを主導し、「私たちの体をどう扱うか指示しようとする小物」を批判した。

ロドリゴさんも最高裁判断のニュースに「打ちのめされ、恐怖を覚えた」と語った。

ラマーさんは偽の血を塗った茨(いばら)の冠をかぶりながら、「女性の権利に神のご加護を。彼らはあなた方を裁き、キリストを裁いている」と連呼。女性の権利を訴えながら力強いパフォーマンスを締めくくった。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]