ビル・コスビーさん、性的暴行巡る民事訴訟で有責 損害賠償命じる評決

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ビル・コスビー氏/David Maialetti/Pool/Getty Images

ビル・コスビー氏/David Maialetti/Pool/Getty Images

(CNN) 米コメディアンのビル・コスビーさん(84)に性的暴行を受けたと訴える女性がコスビーさんを相手取って起こした民事訴訟で、米カリフォルニア州ロサンゼルス郡の陪審はコスビーさんの責任を認め、50万ドル(約6800万円)の損害賠償支払いを命じる評決を言い渡した。

原告の女性はジュディ・ハスさん。10代だった1970年代にコスビーさんから性的暴行を受けたとして、2014年に提訴した。評決では損害賠償を認める一方、懲罰的損害賠償は認めなかった。

コスビーさん側は、ハスさんの訴えを全面的に否定していた。

訴状の中でハスさんは、コスビーさんが映画を撮影していた公園で出会って親しくなり、友人と一緒に招かれた家でアルコール飲料を何杯も出されたと主張。邸宅に連れて行かれて寝室で痴漢行為をされたと訴えていた。

ハスさんはサンタモニカの裁判所前で報道陣に笑顔を見せ、「本当に長い年月だった。たくさんの涙を流した」とコメントした。弁護士は「これで逃げることはできても隠れることはできないと証明された」と述べている。

一方、コスビーさんの広報を担当する弁護士は「懲罰的損害賠償が認められなかったので、今日の出来事は勝利ではない」と述べ、コスビーさんは評決に満足していると強調した。

コスビーさん側は、評決を不服として控訴する意向。

コスビーさんに対しては2005年以来、50人以上の女性が性的暴行を受けたと訴えている。コスビーさんはいったんは有罪判決を受けてペンシルベニア州の刑務所で3年近く服役したものの、上訴審で有罪判決が覆り、21年9月に釈放されていた。

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