ロシア国営テレビでウクライナ戦争に抗議した職員、裁判で有罪に

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メッセージアプリのテレグラムに弁護士と写るオフシャニコワさん(右)の写真が掲載された/From Telegram

メッセージアプリのテレグラムに弁護士と写るオフシャニコワさん(右)の写真が掲載された/From Telegram

ニューヨーク(CNN Business)  ロシア国営テレビ「第1チャンネル」でニュース番組の生放送に乱入して戦争反対を訴えたテレビジャーナリストの女性が15日、「無許可の公的イベント」を組織したとして有罪を言い渡された。

判決を言い渡されたのは、同局編集者のマリーナ・オフシャニコワさん。モスクワ地方裁判所によると、「行政違反」の罪で有罪とされ、3万ルーブル(約3万3000円)の罰金を命じられた。

これに先立ちオフシャニコワさんは、裁判所で弁護士と一緒にいる写真が撮影されていた。

以前オフシャニコワさんの弁護を担当していた別の弁護士によると、行政違反の罪状は、オフシャニコワさんが放送に乱入する前に録画していたビデオ声明のみに関連している。

オフシャニコワさんは14日、ニュース番組の放送中にキャスターの後ろに立って戦争反対のメッセージを掲げた。この抗議運動の前に録画していたビデオ声明では、「今ウクライナで起きていることは犯罪であり、ロシアは侵略国です」などと訴えていた。

ロシア政府は15日、オフシャニコワさんの行動を、ロシアで犯罪とみなされる「フーリガン行為」と形容した。

国営タス通信は、「ロシア軍の使用に関して故意に偽情報を流布させた」問題について、司法当局が捜査に乗り出したと伝えた。

オフシャニコワさんの勇気ある抗議運動は、海外のテレビ局が繰り返し放送。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は記者団に対し、大使館での保護や亡命を通じ、オフシャニコワさんを守るための外交措置を講じると表明した。

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