元エンゼルス広報部長、スカッグス投手薬物死で有罪

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エリック・プレスコット・ケイ被告=2014年5月7日、米カリフォルニア州アナハイム/Keith Birmingham/MediaNews Group/Pasadena Star-News/Getty Images

エリック・プレスコット・ケイ被告=2014年5月7日、米カリフォルニア州アナハイム/Keith Birmingham/MediaNews Group/Pasadena Star-News/Getty Images

(CNN) 2019年に米大リーグ(MLB)エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が薬物の過剰摂取で死亡した件を巡る裁判で、球団の元広報部長エリック・プレスコット・ケイ被告(47)が17日、2件の罪状で有罪評決を受けた。テキサス州北部地区の連邦検事が発表した。

スカッグスさんは19年7月1日、遠征先のテキサス州サウスレイクのホテルで死亡した。当時27歳だった。

ケイ被告は規制物質の配布による致死と、規制薬物配布目的での所持の共謀で有罪となった。

刑の宣告は6月後半に行われる。検察によると、禁錮20年から終身刑となる可能性がある。

CNNは被告の弁護士に連絡を取っている。

検視結果によれば、スカッグスさんは薬物とアルコールを摂取した後嘔吐(おうと)して窒息死した。体内からはアルコールのほか、フェンタニル、オキシコドン、オキシモルフォンを含む高レベルのオピオイドが検出された。

スカッグスさんの家族は評決を受け、検察に感謝の言葉を述べた。

裁判記録によると、スカッグスさんの電話の調査から、死亡の前日にスカッグスさんがケイ被告に対し、深夜に錠剤をもって部屋に立ち寄るように伝えていたことがわかった。

麻薬取締局(DEA)の捜査で、ケイ被告はスカッグスさんやエンジェルスの他の関係者に球場でフェンタニルの錠剤を定期的に渡していたことも判明した。

DEAの特別捜査官は、フェンタニルがなければスカッグスさんは死亡していなかったとの見解を示した。

担当検事は「この致死性の薬物から守られる人物は誰もいない。愛されたピッチャー、タイラー・スカッグスはそのキャリアの上昇中に急死した」との声明を出した。

エンジェルスは声明で「タイラーの死を知った時から、我々はこの悲劇につながった環境を完全に理解するよう努めてきた」「MLBとMLB選手会が、オピオイドを使用する選手が支援を得られるように、そうした選手に対する薬物指針を改定する重要なステップを踏み出してくれたことに感謝する」と述べた。

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