スポティファイ、ニール・ヤングの楽曲配信を停止へ 本人の要望受け

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スポティファイがニール・ヤングさんの楽曲配信を停止すると発表/Tim Mosenfelder/Getty Images

スポティファイがニール・ヤングさんの楽曲配信を停止すると発表/Tim Mosenfelder/Getty Images

(CNN) 音楽配信のスポティファイは27日までに、カナダ出身の歌手ニール・ヤングさんの楽曲の配信を停止する方針を明らかにした。本人からの要望を尊重した措置だという。

ヤングさんは24日、自身の公式サイトへの投稿で自らの楽曲が以後スポティファイで配信されるのを望まないとの考えを表明していた。同プラットフォームで流れるポッドキャスト番組の司会者、ジョー・ローガンさんが新型コロナワクチンの接種について対立をもたらすコメントを発しているのが理由だとした。

スポティファイの広報担当者は米紙ワシントン・ポストへの声明で、世界中の音楽と音声コンテンツをユーザーに届けたいとしつつ、リスナーの安全とクリエーターの自由との間でバランスを取るという重大な責任に言及。コンテンツに関する現行の規定を検討したうえで削除した新型コロナ関連のポッドキャスト番組は、パンデミック(世界的大流行)以降2万回分を超えると明らかにした。

また楽曲を削除するというヤングさんの決定は残念に思うものの、すぐまた配信できるようになるのを期待すると述べた。

76歳のヤングさんは24日の投稿でマネジャーとレコードレーベルに自身の楽曲をスポティファイから削除するよう要求。理由はスポティファイが「ワクチンについての虚偽の情報を拡散し、それを信じた人たちを死なせている可能性があるから」だと述べた。投稿の文言は米誌ローリングストーンが最初に報じた。

スポティファイに対し、「ローガンを取るか、ヤングを取るか。二つに一つだ」とも迫ったという。

ローガンさんは自身の番組で、ワクチンや新型コロナについての誤った不正確な主張を頻繁に行っている。今月には250人を超える科学者、医師、看護師らからなる団体がスポティファイに公開書簡を送り、ローガンさんの番組を配信していることを非難。リスナーに対し、誤情報に関する警告を発するよう求めていた。

バラエティー誌によるとローガンさんの当該の番組は2021年、スポティファイのポッドキャスト番組の中で世界的に最も人気が高かった。ローガンさんとの間で契約を結んだ20年以降は、スポティファイの独占配信となっている。

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