ジョコビッチ選手のファン、収容先のホテル前に集結し解放訴え 豪

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収容先のホテル前に集まり、ジョコビッチ選手の解放を訴えるファン/William West/AFP/Getty Images

収容先のホテル前に集まり、ジョコビッチ選手の解放を訴えるファン/William West/AFP/Getty Images

豪メルボルン(CNN) 男子テニス世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が全豪オープンを前に入国ビザ(査証)を取り消され、メルボルン市内のホテルに留め置かれている件で、当局の措置に抗議するグループが7日、当該のホテルの前に集結した。参加者は「ノバクに自由を」、「ノバクにプレーさせろ」などと手書きしたプラカードを付けたラケットを持つなどして、ジョコビッチ選手をホテルから出すよう訴えた。

数十人規模の抗議グループの中には、セルビア人の文化団体に所属する人々の姿もあった。セルビア国旗を掲げて歌う彼らはジョコビッチ選手の拘束について、あまりに不当な処置であり、世界的アスリートが受けるべきものではないと認識している。

自身もジュニアのテニス選手としてプレーする17歳のセルビア系オーストラリア人の女性は、「なぜジョコビッチ選手が収容施設に入れられるのかわからない」「誰にでも選択の自由がある。ワクチンを打つか打たないかはその人が決めることだ」と話した。

ジョコビッチ選手は今週、全豪オープン出場のため豪州入りしたものの、政府によってビザを取り消された。モリソン首相は6日の記者会見で、同選手が入国時のワクチン接種要件に対する「正当な医学的免除を有していなかった」と説明していた。

ジョコビッチ選手は自らのワクチン接種状況を公表していないが、2020年4月にはワクチン接種とその義務化への反対を公言している。

抗議の参加者の中には、ジョコビッチ選手の拘束を機会ととらえ、ワクチン接種の義務化によって市民の自由がいかに抑制されているかを批判する人もいる。

ジョコビッチ選手が帰国するなら全豪オープンは見ないという女性は、「毎年観戦していたが、ワクチン義務化のせいで今年はできない」と語った。自身はワクチンを接種していないという。

別のマスク姿の参加者はCNNの取材に答えるのを控えたが、手にしたプラカードで、ジョコビッチ選手は「共産主義国家の人質」だと訴えていた。

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