マリフアナ陽性の米陸上選手、東京五輪代表から外れる

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五輪米代表選考会女子100メートル決勝で優勝したシャカリ・リチャードソン=6月19日、オレゴン州ユージーン/Patrick Smith/Getty Images North America/Getty Images

五輪米代表選考会女子100メートル決勝で優勝したシャカリ・リチャードソン=6月19日、オレゴン州ユージーン/Patrick Smith/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 米女子陸上短距離のスター選手、シャカリ・リチャードソンが東京五輪に出場する同国代表チームから外れたことが分かった。全米陸上競技連盟(USATF)が6日に発表した代表メンバーのリストから明らかになった。

リチャードソンは先月、オレゴン州ユージーンで開催された女子100メートルの五輪選考会で圧勝。米国代表としての出場権を獲得したものの、その後マリフアナの主成分であるTHCで陽性反応を示したとして、五輪代表での1カ月の出場停止処分を科されていた。

東京五輪での400メートルリレーの日程は出場停止処分明けに組まれているが、今回発表されたリレーのメンバーにもリチャードソンの名前はなかった。

USATFの当局者は6日の声明で、リチャードソンの置かれた酌量すべき状況に言及。自らの説明責任を果たしたことを称賛するとともに競技の内外で支援を継続すると述べた。

また、世界反ドーピング機関(WADA)によるTHC関連の規定の利点については再検証されるべきとの認識を示しつつも、選考会が終了した時点で方針を修正するのは競技の正当性に悪影響を及ぼすと説明した。

リチャードソンは2日、NBCの番組のインタビューに答え、マリフアナを使用したのは、ある記者から自身の生物学的な母親の死を知らされた後だったと語っていた。

全く知らない相手から思いがけない情報を聞かされた衝撃でまともな判断ができなくなり、何らかの方法で痛みを隠すため、マリフアナを使用したという。

WADAと米反ドーピング機関(USADA)は、マリフアナを禁止薬物に指定する理由について「選手らの健康にとってリスクとなるほか、競技パフォーマンスを向上させる可能性があることからスポーツの精神にも反する」と述べている。

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