東京五輪の計画、「最良の科学的証拠に基づいていない」 米専門家が指摘

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東京五輪、「計画を大幅に変えなければ危険」 米研究家が警鐘

(CNN) 東京五輪開幕まであと2カ月を切る中、米ミネソタ大感染症研究政策センターなどの研究者が専門誌に寄稿し、現状の開催計画は「最良の科学的証拠に基づいていない」と指摘した。

研究者らは五輪に関連する新型コロナウイルス感染症のリスクを見極め、リスク軽減に向けて実施可能な追加措置を検討するため、「緊急の行動」を取るよう求めている。

同センターのマイケル・オスターホルム所長らは25日、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に寄稿。世界保健機関(WHO)に対し、東京五輪のリスク管理手法について勧告する「緊急委員会の即時招集」を呼び掛けた。

オスターホルム氏は26日午前、CNNの番組で自分なら五輪を中止するかと聞かれ、「現時点では彼らにチャンスを与える。私たちは皆、五輪に関する良いニュースを望んでいると思う」と述べた。

一方で「選手やサポートチームのメンバーを保護する方法に関し、勧告の多くを変更しない限り、彼らが現在取っているアプローチは実質的に危険なものだと思う」とも指摘した。

日本では先週、国内の感染状況が悪化する中で医師らが五輪中止を要請していた。

米国務省は24日、日本への全ての渡航を避けるよう市民に促したものの、当局者は東京五輪に向けた準備に影響は出ないと主張している。26日には、東京五輪のスポンサーである朝日新聞が大会中止を求める社説を掲載した。

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