21歳男性快挙、ダウン症の人が初の鉄人レース完走
(CNN) 米フロリダ州で開催されたトライアスロンのアイアンマンレースにダウン症の男性が挑戦し、制限時間内に完走するギネス記録を樹立した。
アイアンマンはトライアスロンのなかでも特に距離が長い競技。大会は7日、フロリダ州パナマシティビーチで開催された。
クリス・ニキックさん(21)は水泳3.8キロ、自転車180キロ、マラソン42.195キロという制限時間17時間のコースを16時間46分9秒で制覇し、ダウン症の人で初のアイアンマン完走者としてギネス認定された。
途中で自転車から転落し、補給所ではアリに襲われながらも走り抜いた。レースの後、インスタグラムに「2021年に向けて新たな、より大きな目標を設定する時だ」「今度は私と同じような人々の助けになりたい」と書き込んだ。
主催団体は当日、ソーシャルメディアを通してレースの状況を伝え、フェイスブックの公式ページ上でニキックさんのゴール前3.2キロの映像をストリーミング配信した。
父のニック・ニキックさんは「このレースは息子にとって、ゴールを切り勝利を祝う以上の意味があった」と語り、社会に参画してリーダーシップを執るという人生の目標に一歩近づく機会になったと述べた。
ニックさんの成果に女子テニスのビリー・ジーン・キング、女子マラソンのカラ・ガウチャーら有名選手が称賛の言葉を寄せた。ソーシャルメディア上では世界中から3万3000人の新たなフォロワーが集まったという。