F1のメルセデス、呼吸補助装置1万台を今週納入へ

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新しく開発されたCPAP装置を装着したボランティアの患者/James Tye/UCL

新しく開発されたCPAP装置を装着したボランティアの患者/James Tye/UCL

(CNN) 自動車レースのF1(フォーミュラワン)に参戦する独自動車大手ダイムラーのメルセデス・チームは9日までに、肺炎患者の呼吸を補助する装置を今週中に1万台、英国の医療制度である国民保健サービス(NHS)に納入すると発表した。

チームは英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)、同大学病院と共同で「持続的気道陽圧(CPAP)装置」を開発した。

CPAP装置は新型コロナウイルス感染による肺炎患者らが酸素マスクだけでは十分に呼吸できない場合に気道を広げ、送り込む酸素の量を増やすために使われる。現場で不足している人工呼吸器を使わずに済み、その分だけ集中治療室のベッドやスタッフの手をあけることができる。

メルセデス・チームは従来のモデルを分析してわずか100時間のうちに改良版を完成させ、先週当局の認可を取っていた。

F1エンジンの開発に使っていた英ブリックスワースの施設を改造し、1日1000台の製造が可能になった。

UCLのデービッド・ローマス副総長は「最初の試作品からわずか2週間で病院に搬入できるのは素晴らしいこと」と称賛した。

英国のF1チームはこのほか、人工呼吸器数千台の製造にも協力している。

F1はレース中止の影響を受けて、スタッフの約半数を5月末までの2カ月間、一時帰休とする措置を決めたばかり。対象者には、英政府が給与の8割を保証する雇用維持制度が適用される。

7日には、6月に予定されていたF1シリーズ第9戦のカナダ・グランプリ(GP)も延期が決まり、レース再開は6月末のフランスGP以降となることが確定した。

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