「スピード勝負」はお手の物、F1チームが人工呼吸器製造へ協力

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ドライバーのランド・ノリス氏がマクラーレンのF1カーを操る様子/Dan Istitene/Formula 1/Getty Images

ドライバーのランド・ノリス氏がマクラーレンのF1カーを操る様子/Dan Istitene/Formula 1/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、自動車F1レースに参戦している英国を拠点としているチームが協力して、英国民保健サービス(NHS)が必要としている人工呼吸器の製造に乗り出した。

参加しているのはアストン・マーチン・レッド・ブルやマクラーレン、ロキット・ウィリアムズ、メルセデスAMGペトロナスなど。人工呼吸器を1週間1500個製造することに取り組んでいる。

グループには、シーメンスやエアバス、BAEシステムズなどの大手メーカーも参加しており、英政府からすでに1万個を超える注文を受けている。

英政府には今のところ8000台しか人工呼吸器がないという。英国での新型コロナウイルスの感染者数は3万8000人以上、死者は3600人以上。

F1についても新型コロナウイルスによってレースが延期となったり中止となったりしている。

試験中のウィリアムズのマシン=スペイン・バルセロナ/Xavier Ballart/Urbanandsport/NurPhoto/Getty Images
試験中のウィリアムズのマシン=スペイン・バルセロナ/Xavier Ballart/Urbanandsport/NurPhoto/Getty Images

「ベンチレーター・チャレンジUK」の広報担当は、F1チームはこうした任務には最適だと指摘。「F1チームは、我々が今行っているような厳しい時間的なプレッシャーになれている」と述べた。

マクラーレンの広報責任者ティム・バンプトン氏は、大手メーカーが医療の専門知識などをもたらしてくれており、F1チームは物事を素早く動かすことに注力していると説明する。

バンプトン氏はF1のチームは通常の業務でも技術革新や緊急性が付きまとうと指摘。マクラーレンの素早さになれている、100を超える世界中の部品供給業者を活用して試作品を作り、レースごとにマシンを開発しているという。また、通常は目にする機会が少ないが、物流や管理部門についても洗練されている。

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