報道陣に囲まれた市長、取材中に走って逃げる チリ

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質問する記者を振り切ろうと突如走り出すチリ首都圏のマテイ市長/from Twitter

質問する記者を振り切ろうと突如走り出すチリ首都圏のマテイ市長/from Twitter

(CNN) 暴動が続く南米チリのサンティアゴ首都圏で、報道陣の取材を受けた地元自治体の市長が、インタビューの最中にいきなり走って逃げ出す珍事があった。

サンティアゴ首都圏プロビデンシアのエブリン・マテイ市長(65)は路上で報道陣に囲まれ、質問されている最中に、突如として報道陣のスクラムを突破して走り去った。

地元放送局メガの記者は「逃げられました」「もう話したくないようです」と中継。唖然(あぜん)とする報道陣を後目にリードを奪った市長だが、すぐに報道陣も一斉に後を追って走り始める。

「幸い、私たちは体力に自信があります」。記者の1人はそう中継しながらやがて市長に追いつき、抜きつ抜かれつしながらマイクを向ける。

しかし、報道陣に不当な扱いを受けたと感じているのかという記者の質問は、市長を再び全力で走らせる効果しかなかった。

この珍事はそれから数秒後に終わった。市長は速度を緩めて歩き始め、報道陣による質問を許した。中継はそこで終わっている。

マテイ市長は後に、自らこの映像を公式ツイッターに投稿した。BGMには映画「ロッキー」のテーマを流し、「1日の始まりにちょっとした運動をするのは良いことです」と書き添えている。

マテイ市長は、サンティアゴで続く抗議デモに対する政府の対応を批判していた人物で、ピニェラ大統領の内閣改造で大臣就任を打診されながら断ったこともある。

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