ガン・ニュートラル運動にブロードウェーが初参加 銃登場のたび寄付

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ミュージカル「オクラホマ!」では、小道具に銃が登場するたび、違法銃の回収事業などに寄付する/Teddy Wolff for St. Ann's Warehouse

ミュージカル「オクラホマ!」では、小道具に銃が登場するたび、違法銃の回収事業などに寄付する/Teddy Wolff for St. Ann's Warehouse

(CNN) 米ブロードウェーで来月開幕するミュージカル「オクラホマ!」では、小道具に銃が使われるたび、違法銃の回収事業などに一定の金額が寄付されることになった。

同作品のプロデューサー、エバ・プライス氏によると、銃は計100回余り登場し、寄付は総額1万ドル(約110万円)に上る見通し。

寄付金は、新興スタジオの「レベル・フォワード」が昨年スタートさせた運動「ガン・ニュートラル」によって、街に出回る違法銃の回収や銃暴力に関する研究への投資、青少年の教育などに活用される。

劇中には小道具の銃が登場する/Teddy Wolff for St. Ann's Warehouse
劇中には小道具の銃が登場する/Teddy Wolff for St. Ann's Warehouse

ガン・ニュートラルでは、映画やテレビ番組、演劇に銃が登場する場合、その回数に応じた寄付を受け付けているが、ブロードウェーのミュージカルが参加するのは初めて。

ガン・ニュートラルと参加作品のプロデューサーらが目指すのは、銃暴力に対する観客や視聴者の感覚をまひさせないことだ。

プライス氏は「政治的な運動ではない」としたうえで、銃を描いた作品を扱う表現者には、銃暴力の解決に力を貸す責任があると述べた。作品の芸術性を保つため、銃を登場させざるを得ないこともあるが、それは銃の問題から目を背けろという意味ではないと、同氏は語る。

同作品のプロデューサー、エバ・プライス氏は将来の作品でもガン・ニュートラルに取り組むと語る/Courtesy Eva Price
同作品のプロデューサー、エバ・プライス氏は将来の作品でもガン・ニュートラルに取り組むと語る/Courtesy Eva Price

レベル・フォワードのエイドリアン・ベッカーCEO(最高経営責任者)は、エンターテインメント業界には世の中の声を変えるほど強い影響力があると強調している。

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