「恐れを知らない」少女像、雄牛像の前から証取前に移設

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ニューヨーク証券取引所前に移設された少女像/Jeenah Moon/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク証券取引所前に移設された少女像/Jeenah Moon/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク・ウォール街の雄牛像と向き合って話題となっていた少女のブロンズ像がこのほど、同市の証券取引所(NYSE)前に移設された。

「Fearless Girl(恐れを知らない少女)」と名付けられたこの像は昨年3月、米資産運用大手ステート・ストリート・グローバル・アドバイザー(SSGA)が数日間の予定で設置。大きな話題を集め、市当局が設置許可を延長した。

市長室は今年4月、「長期的」な設置場所としてNYSE前に移す計画を発表していた。

10日の除幕式ではニューヨーク州選出のマロニー下院議員があいさつに立ち、「少女がこの場所に永住の地を得たのは大変喜ばしいこと」と語った。

SSGAは企業の役員に女性をもっと登用するよう呼び掛ける狙いで少女像を建てた。同社によると、これを受けて女性役員を増やした企業は300社を超えるという。

NYSEのカニンガム最高執行責任者(COO)はCNNとのインタビューで、「これは始まりにすぎない。少女は今後も企業の役員だけでなく、幹部構成にも変化をもたらし続けるだろう。さらに重要なのは、少女が女性たちに野心を抱くよう励ましていることだ」と話した。

最初の設置場所には記念のプレートが飾られた/State Street Global Advisors
最初の設置場所には記念のプレートが飾られた/State Street Global Advisors

最初の設置場所には記念のプレートが飾られた。市民らは天気の悪い日に服を着せたり、並んで写真を撮ったりして像に親しんできた。市が移設した理由の一つには、この場所に人が集まっては危険との判断もあったという。

また雄牛像を制作したディ・モディカ氏は、少女像のせいで雄牛像に込めた前向きのメッセージに傷が付いたと主張し、撤去を求めていた。

一方で少女像の制作者ビスバル氏は、「こんなに目立つ場所になってうれしい」と話している。

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