世界一高い像公開へ、182m インド独立闘士敬う

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SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images

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(CNN) インド西部グジャラート州内を流れるナルマダ川近くの場所に世界で最も高い像が今月31日に正式に披露されることになった。高さは182メートルで、使った材料は青銅約1850メートルトン。

銅像になった人物は、1947年のインド独立を実現させた立役者の1人とされる政治家のサルダル・バッラブバーイ・パテール。シャツ、ショールに細かな折り目も入った腰布を着込んだ姿が表現されている。

銅像の建設を2010年に発表したのは、グジャラート州政府の首相を当時務めていたインドのモディ現首相。州政府が資金援助すると共に、中央政府も事業を支持し、個人献金も集めて工事が始まっていた。

モディ首相は2013年、「世界の人々は米国の自由の女神像を話題にする」とし、「我々は自由の女神像の2倍の大きさを持つサルダル・パテールの像を造りたい」と話していた。自由の女神像の高さは台座部分を含め93メートル。

銅像になった人物は政治家のサルダル・バッラブバーイ・パテール/SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images
政治家のサルダル・バッラブバーイ・パテールが銅像に/SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images

銅像事業はモディ氏が首相の1期目に完成させたい夢とも宣伝されていた。同事業は博物館、研究センターや娯楽施設の建設も含まれ、近くの敷地には三つ星のホテルも建てられた。銅像の工費は4億1000万ドル(約460億円)以上と推定されている。

来週予定される披露式典にはモディ首相や与党幹部らが出席の見通し。ただ、同首相や与党「インド人民党」の対抗勢力は、銅像は国民的な人物を悪用する試みと反発している。

銅像建造プロジェクトには博物館や研究所、娯楽施設の建設も含まれている/SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images
銅像建造プロジェクトには博物館や研究所、娯楽施設の建設も含まれている/SAM PANTHAKY/AFP/AFP/Getty Images

パテールは現在は野党の「国民会議派」の前身政党に所属していた。独立達成後、ネール初代首相の下で初代の副首相兼内相を務め、割拠していた藩王国を統一国家に編入させる手腕を示していた。

一方、インド西部マハラシュトラ州のムンバイ市沖のアラビア海では現在、有名な勇士「シバジ」をまつる像が建造中。高さは212メートルで、完成すればパテール像をしのぐことになる。

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