豪テーマパーク事故は「緊急ボタンで防げた」 捜査担当者が証言

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16年にテーマパークで起きた死亡事故について、捜査担当者が緊急ボタンを利用していれば防ぐことが出来た可能性があると指摘した

16年にテーマパークで起きた死亡事故について、捜査担当者が緊急ボタンを利用していれば防ぐことが出来た可能性があると指摘した

(CNN) オーストラリア東部クイーンズランド州ゴールドコーストのテーマパークで2016年10月に起きた死亡事故の原因を調べる審問が18日に開かれ、まず捜査担当者2人が証言した。担当者は、故障したアトラクションの緊急停止ボタンを押していれば事故を防げた可能性があると述べた。

事故では急流下りの乗り物が転覆し、大人4人が投げ出されるなどして死亡した。亡くなった女性2人の子どもたちも乗っていたが助かった。

米ABCテレビによると、捜査を担当した警官は法廷で、アトラクションの操作係だった女性が近くの緊急停止ボタンを押していれば、乗り物を動かすベルトコンベヤーが2秒以内に停止していたはずだと証言した。

離れた場所にある制御パネルのボタンでは、停止までに約7秒かかるという。しかしスタッフらは事故の1週間前、制御パネルが使えない時以外は緊急ボタンを押さないよう指示を受けていた。操作係の女性は研修でも「ボタンのことは気にするな」と教えられていたという。

女性は異変に気付いた時点で、制御パネルの操作スタッフに合図を送った。緊急ボタンを押した場合に比べ、対応が数秒間遅れたことになる。

この日の証言では、スタッフが緊急事態に対応する訓練を受けていなかったことも分かった。

もう1人の警官は証言で、事故が「全く予想不能だった」との見解を否定。緊急停止の仕組みが確立していれば事故は防げたと主張した。

このアトラクションでは過去に何度もトラブルがあり、事故当日も不具合が起きていたとされる。

審問では今後2週間のうちにあと35人の証言が予定されている。

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