英国に亡命のロシア人実業家、ロンドンの自宅で不審死

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英国に亡命のロシア人実業家が不審死

ロンドン(CNN) 英国に亡命していたロシア人実業家のニコライ・グルシコフ氏が、ロンドン市内の自宅で死亡しているのが見つかった。近隣の住民がCNNに明らかにした。同氏はロシアで詐欺罪に問われていたが、英国は同氏をロシアに引き渡すことを拒んでいた。

近所に住むパット・イーガン氏によると、警察が午前3時半ごろ、ロンドン南西部キングストンにあるイーガン氏の自宅にやってきて、不審なものを見たり物音を聞いたりしなかったかどうか尋ねたという。

警察は、ロンドン南西部に住む60代の男性の死について、不審死として捜査していることを確認した。ただ、男性の身元は公表していない。捜査はテロ対策班が主導しているという。

英国では、南部ソールズベリーで元スパイのロシア人男性とその娘が神経剤で襲撃されて重体となっている。しかし警察は、「ソールズベリーの事件との関連をうかがわせる証拠はない」としている。

イーガン氏によれば、現場には科学捜査専門の捜査員もいたが、防護服は着ていなかったという。

在ロンドン・ロシア大使館によると、グルシコフ氏はロシア国営アエロフロート航空の幹部だった当時、詐欺や横領の罪に問われた。英国は2016年2月、同氏をロシアへ引き渡すことを拒んだという。

グルシコフ氏は、英国内で不審死した複数のロシア人と親交があり、2006年にロシア人の元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質の入った紅茶を飲んで死亡した事件では、捜査の一環として事情を聴かれた。

また、2013年にロンドン郊外の自宅で死亡しているのが見つかったロシアの実業家ボリス・ベレゾフスキー氏の友人でもあった。

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