比カジノ発砲、ISISが犯行声明 警察はテロ説否定

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マニラのカジノ襲撃、現場の様子

(CNN) フィリピンの首都マニラのカジノで起きた発砲・放火事件で、過激派組織「イラク・ シリア・イスラム国(ISIS)」は2日、メディア部門のアマク通信を通じ犯行声明を出した。ただ、警察は事件とテロとの関係を再三否定している。

事件では銃を持った男1人が2日未明、複合施設「リゾーツ・ワールド・マニラ」に入り発砲したほか、カジノのテーブルに放火。37人が死亡した。犠牲者の大半は煙により窒息死したものとみられている。同施設の最高執行責任者(COO)によれば、襲撃犯は銃で自殺したという。

ISISは2日の声明で、同組織の複数の戦闘員が襲撃を実行したと主張。その後にISISの東アジア支部が出した声明では、1人の襲撃犯にしか言及せず、男の名前を挙げた上で、自殺する前に多くのキリスト教徒を殺傷したとしている。

ただ、警察はこうした主張に真実はないとの見方を示した。マニラ警察のトップは、「ISISは世界的な名声を獲得し続けるため、世界中のあらゆる残虐行為に関し自らの犯行だと主張することで知られている。今回の事件がテロ行為だとの主張は真実ではない」と述べた。

ISISの犯行声明が立て続けに出されるのは異例なことではない。ただCNNのテロ専門家は、最初の犯行声明が複数の襲撃犯に言及していたのに対し、2番目の声明は1人にしか触れていないと指摘。テロ組織関与の証拠が実際に浮上するまでは、ISISの主張を懐疑的に受け止める必要があるとの見方を示した。

フィリピン南部のミンダナオ島では、同島の街マラウィの支配権をめぐり、政府軍がISISとつながりのある戦闘員らと1週間以上にわたり交戦している。

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