NY基地、ピザ宅配の男性を移民当局に引き渡し 強制送還の可能性も

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ニューヨーク市内のピザレストランに勤務していたパブロ・ビヤビセンシオさん

ニューヨーク市内のピザレストランに勤務していたパブロ・ビヤビセンシオさん

(CNN) 米ニューヨーク市で、ピザ宅配のため軍の基地を訪れた男性が移民管理当局に引き渡され、強制送還されそうになっている。クオモ州知事は7日、男性のために無料で弁護士を確保したと発表、「移民一家に対する連邦政府の暴挙に深い苛立ち」を表明した。

ニューヨーク市内のピザレストランに勤務していたパブロ・ビヤビセンシオさん(35)は先日、ピザを届けるために、ブルックリン地区にあるフォートハミルトン基地を訪れた。

妻によると、基地では前回までと同じように、守衛にニューヨーク市の身分証明書を提示したが、今回はそれでは不十分だった。

基地や移民税関捜査局(ICE)の発表によると、ビヤビセンシオさんは南米エクアドルからの不法移民だった。国防総省の身分証明書を持っていなかったことから、ビジター用の入館証を取得するよう促され、その手続きのための身元確認で、ビヤビセンシオさんの強制送還令状が出ていることが発覚。軍警察が入管当局に通報した。

妻のサンドラ・チカさんは、「夫は仕事をしていただけ。犯罪者ではない」「2人の娘を育てるために働いていただけで、違法行為は何もしていない」と訴える。

チカさんによれば、ビヤビセンシオさんは早ければ来週にもエクアドルに送還される可能性があるという。

ビヤビセンシオさんは今年2月に永住権を申請していた。妻のチカさんは米国籍で、2人の間には米国で生まれた幼い2人の娘がいる。

ICE広報は、ビヤビセンシオさんが永住権を申請していることは、強制送還の妨げにはならないと説明した。ビヤビセンシオさんはビザの有効期限が切れた後も滞在を続けていたことから、2010年に強制送還を命じられていたという。

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