米、難民・移民支援の宣言から離脱 「主権侵害」理由に

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米国が、難民や移民への支援を定めた「ニューヨーク宣言」から離脱する方針を明らかにした

米国が、難民や移民への支援を定めた「ニューヨーク宣言」から離脱する方針を明らかにした

(CNN) 米国務省のティラーソン長官は3日、国連に対し、難民・移民の支援を定めた「ニューヨーク宣言」からの離脱を通告したと発表した。同宣言は米国の主権を侵害すると主張している。

ニューヨーク宣言は、難民や移民の権利を守り、定住を支援し、教育や雇用を保障する目的で昨年まとめられ、米国も当初から参加していた。同宣言では、難民・移民に関する国際的な合意を来年までに採択することを目指している。

ティラーソン長官は3日の声明で、「今後も引き続き、多くの面で国連と連携する」としながらも、移民問題については「自国の移民法を執行して国境を守る米国の主権を侵害するようなプロセスは、良心に照らして単純に支持できない」とした。

さらに、「移民問題に関する国際的な協調」に支持を表明する一方で、「移民の安全と秩序と合法性を保障する一義的な責任は主権国家にある」と強調している。

米国は離脱理由について2日、ニューヨーク宣言には米国の移民政策と矛盾する条項があると説明していた。

米国のヘイリー国連大使によると、離脱はトランプ大統領が決断した。「移民政策に関する我々の決定は、常に米国人によって、米国人のみで行わなければならない」「我が国の国境をどう管理するのが最善で、誰の入国を認めるかは我々が決定する」とヘイリー大使は述べている。

国連総会のライチャーク議長は、米国の離脱に遺憾を表明。国際的な難民・移民問題は1国のみでは対応できないと指摘した。

4日からはメキシコで、移民問題に関する国際会議が開幕する。

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