中ロ、米衛星破壊の兵器を開発 戦略軍司令官が指摘

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中ロが衛星破壊の兵器を開発 米軍幹部

(CNN) 戦略核兵器などを一元運用する米戦略軍のジョン・ハイテン司令官(空軍大将)は2日、ロシアと中国などが米軍が宇宙に展開する人工衛星などの装備品を破壊出来る兵器開発を積極的に進めていることを明らかにした。

米カリフォルニア州シミバレーでの国防関連会合の演説で述べた。開発や試験に当たる他、「地上操作で宇宙で運用出来る兵器製造、(衛星などを)かく乱出来る能力開発、レーザー兵器開発などに取り組んでいる」とし、「彼らはこの事実を隠そうともしない」と語った。

これらの能力育成は米国や同盟国に挑戦し、世界の力の均衡の変質を狙うものだと強調。「我々はこの事態を許してはいけない」と主張した。

ロシアと中国は1991年湾岸戦争などの軍事作戦で米軍による衛星利用の成果を目撃し、将来発生する衝突に備え米国によるこの種の能力利用を阻止する方途を探っていると指摘。

宇宙に展開する装備品の中で重要なものの1つは敵勢力のミサイル発射を探知し、米軍当局者に警告する衛星であるとし、これら衛星の防御は容易ではないと言明した。

ハイテン司令官はその上で、衛星の防御能力を向上させることを求めたが、宇宙での軍事紛争勃発(ぼっぱつ)の場合の交戦規定が現在欠如している実情に注意を向け、国際規範の構築の必要性を訴えた。

一方、ヘザー・ウィルソン空軍長官は米国の衛星の防御に関する新たな政策をまとめる必要性に言及。指揮統制や警告の任務を担う衛星が標的となった場合、これを敵対行為と判別し対処することを明確にする政策を求めた。

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