ハリケーン対応で米軍の配備に支障、対北朝鮮展開にも影響

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米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」。ハリケーン被害への支援で日本への配備が遅れている

米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」。ハリケーン被害への支援で日本への配備が遅れている

(CNN) 米国やカリブ海を襲ったハリケーンの影響で、アフガニスタンから朝鮮半島まで世界各地に展開する米軍の配備に影響が出ている。国防総省内部の事情に詳しい複数の当局者が明らかにした。影響は2018年まで続く可能性もあるとしている。

マティス国防長官は3日、上院軍事サービス委員会で初めてこの問題に言及し、米軍がプエルトリコで必要とされる間は同地にとどまると説明。「準備に支障が出たことにより、海外の一部の部隊の配備には来年まで影響が及ぶ可能性もある」との見通しを示した。

アフガニスタンでは、増派の予定を遅らせることも含めて複数の対応が検討されている。米国に帰国する予定だった部隊は、交代が到着するまでアフガニスタンを出国できない可能性もある。

強襲揚陸艦の「ワスプ」は、ハリケーン「イルマ」の直撃以来カリブ海にとどまり、現在はプエルトリコに救援物資を運んでいる。

当初の予定では、ワスプは佐世保に配備される予定で8月30日に米バージニア州ノーフォークを出航した。日本に配備されている強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」は、ワスプと交代して米国に戻り、長期メンテナンスに入るはずだった。

ワスプはまた、海兵隊の戦闘機「F35」を搭載し、北朝鮮との緊張が高まる中で米国の空軍力を誇示する狙いがあった。しかし複数の当局者によれば、それがいつ実現するかは分からなくなった。

太平洋西部で空母3隻と韓国、日本が参加する大規模な軍事演習が実施できるかどうかについても、軍が検討を行っているという。当局者は今後の配備の具体的な計画についてはコメントを避けているが、米軍が同盟国や北朝鮮に対して軍事力を見せつける目的で、太平洋西部に2隻以上の空母を派遣する可能性もある。

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